良くある症状
1、首や肩の痛み・コリ
肩こりの最も典型的な症状は、首や肩の痛み、コリです。筋肉が緊張し硬くなることで、重苦しい痛みや、締め付けられるような感覚が生じます。特に、首の後ろから肩、背中にかけて広がる僧帽筋という筋肉が硬くなると、首を回したり、肩を上げたりする動作が制限され、日常生活に支障をきたすことがあります。また、筋肉の緊張が続くと、血行不良を引き起こし、筋肉に疲労物質が蓄積されることで、痛みが慢性化しやすくなります。痛みの感じ方は人それぞれで、鈍い痛みから鋭い痛み、ズキズキとした痛みなど、様々な表現で語られます。また、痛みの程度も、軽いものから日常生活に支障をきたすほどの強いものまで様々です。
2、頭痛や吐き気
肩こりがひどくなると、頭痛や吐き気を伴うことがあります。これは、首や肩の筋肉の緊張が、頭部の筋肉や神経にも影響を与えるためです。特に、後頭部から側頭部にかけての筋肉が緊張すると、緊張型頭痛と呼ばれる頭痛を引き起こしやすくなります。緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような痛みで、吐き気やめまいを伴うこともあります。また、肩こりによる血行不良は、自律神経の乱れを引き起こし、吐き気やめまい、食欲不振などの症状を引き起こすこともあります。
3、腕や手の痺れ・違和感
肩こりが進行すると、腕や手にしびれや痛みを感じることがあります。これは首や肩の筋肉の緊張が、神経を圧迫したり、血行不良を引き起こしたりするためです。特に首の骨の変形や椎間板ヘルニアなどが原因で、神経が圧迫されると、腕や手に放散するような痛みやしびれが生じることがあります。また、筋肉の緊張による血行不良は、末梢神経に酸素や栄養が十分に供給されなくなり、しびれや冷えを引き起こすことがあります。
4、目の疲れ・かすみ
肩こりは、目の疲れやかすみの原因にもなります。これは、首や肩の筋肉の緊張が、目の周りの筋肉や神経にも影響を与えるためです。特に、長時間同じ姿勢でパソコン作業やスマートフォンを使用すると、首や肩の筋肉が緊張し、目の周りの筋肉も緊張して、目の疲れやかすみを引き起こしやすくなります。また、肩こりによる血行不良は、目の周りの血流も悪化させ、目の疲れやかすみを悪化させることがあります。
5、精神的な不調
肩こりは、精神的な不調を引き起こすこともあります。これは、慢性的な痛みがストレスとなり、自律神経のバランスを崩すためです。特に、肩こりによる睡眠不足や、日常生活への支障は、精神的なストレスを増大させ、イライラや不安、抑うつなどの症状を引き起こすことがあります。また、肩こりによる血行不良は、脳への血流も悪化させ、集中力や記憶力の低下を引き起こすこともあります。