良くある症状

１、捻挫

捻挫は、関節を支える靭帯が、許容範囲を超えて伸ばされたり、断裂したりすることで起こる怪我です。スポーツ現場では、足首、膝、足指、手首などに多く発生します。主な症状は、関節の痛み、腫れ、熱感、可動域制限、歩行困難などです。

捻挫の重症度は、靭帯の損傷程度によって3段階に分けられます。軽度の場合は、靭帯が伸びる程度で済みますが、重度の場合は、靭帯が完全に断裂し、手術が必要になることもあります。

捻挫の応急処置としては、RICE（安静、冷却、圧迫、挙上）が基本です。安静にすることで、患部の安静を保ち、冷却することで、炎症を抑えます。圧迫することで、腫れを最小限に抑え、挙上することで、患部の血液循環を促します。

捻挫後のリハビリテーションは、関節の可動域回復、筋力強化、バランス感覚の改善などを目的として行われます。早期のリハビリテーションは、後遺症のリスクを軽減し、早期のスポーツ復帰を可能にします。

２、肉離れ・筋挫傷

肉離れは、筋肉が急激な収縮や伸張によって部分的に、または完全に断裂する怪我です。スポーツ現場では、太ももの裏側（ハムストリングス）、太ももの前側（大腿四頭筋）、ふくらはぎなどに多く発生します。主な症状は、筋肉の痛み、腫れ、内出血、筋力低下、可動域制限などです。

肉離れの重症度も、筋肉の損傷程度によって3段階に分けられます。軽度の場合は、筋肉が部分的に断裂する程度で済みますが、重度の場合は、筋肉が完全に断裂し、手術が必要になることもあります。

肉離れの応急処置も、RICEが基本です。安静にすることで、患部の安静を保ち、冷却することで、炎症を抑えます。圧迫することで、腫れを最小限に抑え、挙上することで、患部の血液循環を促します。

肉離れ後のリハビリテーションは、筋肉の柔軟性回復、筋力強化、再発予防などを目的として行われます。早期のリハビリテーションは、後遺症のリスクを軽減し、早期のスポーツ復帰を可能にします。

３、骨折

骨折は、骨に亀裂が入ったり、完全に折れたりする怪我です。スポーツ現場では、転倒や衝突などによって、様々な部位に発生する可能性があります。主な症状は、激しい痛み、腫れ、変形、可動域制限、骨折部位の異常な動きなどです。

骨折の種類は、骨の折れ方や折れた場所によって様々です。単純骨折、複雑骨折、疲労骨折などがあります。

骨折の治療は、骨折の種類や程度によって異なりますが、ギプス固定、手術、リハビリテーションなどが一般的です。早期の適切な治療は、骨の癒合を促進し、後遺症のリスクを軽減します。

４、脱臼

脱臼は、関節を構成する骨が、正常な位置からずれてしまう怪我です。スポーツ現場では、肩、肘、指などに多く発生します。主な症状は、激しい痛み、腫れ、変形、可動域制限、関節の不安定性などです。

脱臼を繰り返すと、関節が不安定になり、再発しやすくなるため、予防が重要です。予防には、筋力強化、柔軟性向上、適切なウォーミングアップなどが効果的です。

５、打撲

打撲した部位に痛みが生じます。痛みは、衝撃の強さや損傷の程度によって、軽いものから激しいものまで様々です。傷した組織から血液や体液が染み出し、患部が腫れます。又、皮下組織の血管が損傷し、皮膚の下に血液が溜まることで、患部が青紫色や赤色に変色します。炎症反応により、患部が熱を持つことがあります。痛みや腫れによって、関節の可動域が制限されたり、筋肉の力が入りにくくなったりすることがあります。

打撲の応急処置も、RICE（安静、冷却、圧迫、挙上）が基本です。